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意見陳述書
増毛町舎熊647−23
被控訴人 阿部 昭彦
昨年9月29日のNTTによる配転無効確認訴訟札幌地裁判決をNTTは不服とし、当札幌高等裁判所へ控訴しました。私はNTTリストラ北海道訴訟の原告の阿部昭彦です。当札幌高等裁判所での審議にあたり陳述の機会を与えていただき深く感謝いたします。
地裁の原判決は私を含め原告全員に業務上の必要性が無かったことを明確に判断され、私たちの主張の正しさを認めていただいたと受けとめています。「司法は真実にもとづき公正な判断をする」と信ずる者の一人として、此処 札幌高等裁判所におかれましては、今なお労働者に過酷な過労死、業務災害、疾病、50歳定年、賃下げ再雇用、成果主義賃金等の強制を反省しないNTTに厳正な裁断を下されるよう心からお願いいたします。
このたびの控訴理由にはそれぞれの原告に対し、あたかも業務上必要で、適正な配置であるとあれこれ、ながながと強調し、かつ商品知識や能力、技術力をほめそやしています。しかし私についての室蘭での始まりは(会社の環境表現では 風通しの良い環境にあった94頁)となっていますが、社内外の人が行き来する通路の近くで「何もすることなしに机に向かって座っているだけでした」。一目瞭然に「こいつが会社に逆らったヤツ」とも見えるし「晒し首(首実検)」であり「大人のイジメだ」と私は感じました。「50歳退職、3割賃下げ再雇用」というNTTの構造改革に同意しない社員への「見せしめ」と「脅し」に使われたのです。労働者を人間として認めない人格や誇りを踏みにじるものと思い訴えました。
私を含め原告全てが電電公社時代をあわせて30年以上に亘って生きがいを持って通信事業の発展に尽くして来ました。屈辱を感じたのは私だけではないとおもいます。
私は、電話に代表される通信事業は人のいのちを守り、人と人のこころをつなぐ大切なものと使命感と誇りをもち仕事をしてきました。今もNTTが行っている構造改革はライフラインといわれる電気、ガス、上下水道、と並ぶ重要な通信体制を危うくしています。先月1月17日は阪神、淡路大震災から12年後の追悼行事や災害対策の現状等の報道が様々ありました。死者6434人、家屋倒壊、焼失40万戸、「耐震7」の高速道路は横転、倒壊という戦後最大の大惨事でした。この時の通信の状況は「加入回線系通信ケーブルは約19万3千回線が被災、電源切れなどにより7台の交換機が稼動不能、最大28万5千回線が不通に陥った(NTTぷらざ95・2)」「交換機の故障は、大半が電源の故障によるもの。激しいたて揺れで蓄電池が飛びだし、中の液体が出てしまったり、自家発電装置の周囲のパイプが破損した」「よこ揺れを中心とした震度6程度の地震しか想定していなかった」(95・1・26朝日)「電話回線10万回線復旧(日経95・2・2)」という状況下で現地3千人、応援4千人の通信労働者の復旧第1・寝食度外視、不眠不休のマンパワーが発揮されていました。この震災を私が身近に思うのは線路宅内業務から営業へと職種転換を決めた時期でした。
「その時、現場はすべて無人」というのが現在のNTTの実状です。北海道では南西沖地震、有珠山噴火、十勝豪雨、佐呂間暴風、東方沖地震、北見市ガス漏れ、など災害は相次いで起きています。NTTの災害への対策、備えは大丈夫ですか、
「災害に強い電話」であって欲しいと思うのは利用者全てが願うことです。構造改革は災害時の初動の状況把握もできない人員不足を生じています。マンパワーが無いのです。このことは災害復旧では決定的な重大事です。災害時にも使えることが実証された「公衆電話」を学校、公民館、図書館、公共施設から「採算に合わない」から撤去するなどありえない、許されない行為です。
国民の生命線である確実につながる電話、電気通信を提供することこそがNTTの果たすべき義務と責任と考えます。構造改革はNTTの本来的使命さへ無視するものです。
「もうけのためには国民や労働者に犠牲をおしつける」経営方針は今すぐやめてください
札幌高等裁判所において公正、厳正な判断をおねがいいたします。
以上で陳述を終わります。
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