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声 明

 

1、本日、札幌地方裁判所民事5部は、NTTリストラ北海道訴訟について、原告全面勝 訴の判決を言い渡した。

2、NTTが2002年5月に行った11万人リストラの違法性を直接問う裁判であり、 現在、札幌、東京、静岡、大阪、松山の5地裁でたたかわれている。NTTの11万人 リストラとは、韓国の国家予算(7兆円)を上回る内部留保約8兆円、グループ従業員 約20万人という巨大企業NTTが利益の極大化のみを求めて、(1)51歳になった 社員をすべて退職させ、NTT東・西日本会社が新たに100%出資でつくった地域新 会社(OS会社)に15〜30%の賃金ダウン(北海道の場合は30%)で再雇用し、(2) 退職に応じない者は、今までのキャリアや技術と本人や家族の生活も無視した異 職種・遠隔地配転を行ったものである。

 かかるNTTリストラにおいて、NTTを「退職しない」ために、みせしめとして行 われた異職種・遠隔地配転を受けた労働者が、その配転の違法性を問うた裁判がNTT リストラ訴訟である。

  本日の札幌地裁の判決は、上記の5地裁の中で、最初に出されたものである。

3、本日の判決は、原告全員について、業務上の必要性がない配転であったことを明確に 認めた。このことは、本件11万人リストラにともなって行われた「満了型とみなされ た」労働者の全ての配転について、その業務上の必要性がないことを裁判所が認めたこ とにほかならない。

  さらに、裁判所は、本件の原告5人の配転がみせしめであるとの認定まではしなかっ たものの、原告全員の配転を無効としたことは、本件配転が11万人リストラを強行す るためのみせしめであったと評価したことにほかならない。

  その意味で、本日の判決は、11万人リストラそのものを断罪するものであり、正に 画期的な判決である。

4、来春までに他の4地裁の判決が出されることになるが、われわれは、他の4地裁にお いても、NTTの11万人リストラを断罪する判決が出されるものと確信する。

  われわれは、NTTに対し、本日の判決を真摯に受け止め、控訴をせずに、直ちに、 実質「50歳」定年制である「退職・賃下げ再雇用」制度を止めることを強く要求する。

  われわれは、20万人に及ぶNTTグループ労働者全員の労働条件の改善のために、 今後とも、たたかう所存である。

  2006(平成18)年9月29日

                    NTTリストラ北海道訴訟原告団

                    NTTリストラ北海道訴訟弁護団

                    通 信 産 業 労 働 組 合


         札幌地裁判決要旨(裁判所が出した要旨です。)

 配置転換命令が権利の濫用であるとして、被告(東日本電信電話株式会社)に対する原告ら5名(被告の従業員及び元従業員)の慰謝料請求の一部(4名につき50万円、1名につき100万円)が認容された事例

1、本件配転命令は、被告の構造改革等に基づき、固定電話に関する業務等を外注委託化することに伴い、従業員の雇用形態及び処遇体系の見直しの一環として行われたものであるが、そのような計画の策定等は、被告の経営判断に基づくものであり、これが不合理であったとか、不必要であったとはいえない。

2、しかし、原告らに対する個別の配転命令は、いずれも業務上の必要性がないのに、又は、配転障害事由(親の介護の必要性等)があるのに行われたものであり、違法であって、原告らに対する不法行為が成立する。

3、原告らに対する慰謝料額は、その個別の事情等も考慮して、50万円ないし100万円が相当である。
以 上

「勝利判決」報告集会での

北海道原告のコメント(2006.09.29

北海道原告団長 阿部昭彦

 「四年間、皆さんに支えられて闘ってきた。この勝利は、皆さんの勝利でもある。奥村さんも喜んでくれていると思う。NTTは、判決をしっかり受け止めて、リストラを止めて欲しい。仕事が与えられない辛さに耐えてきたが『業務上の必要性がなかった』と判断されてすっきりした。」

北海道原告団事務局長 森  博道

 「この勝利判決で3連勝だ。『業務上の必要性がなかった』というのは本当のことで、赴任後1年間は電話当番だった。」

木内  務 原告

 「四年間どうもありがとうございました。構造改革そのものの判断はされませんでしたが、構造改革の名によるリストラのやり方を『見せしめ配転』であったことを認めさせることが出来て嬉しい。」

石黒 孝雄 原告

 「東京へ配転になって、家族の隠し撮りをされるなど精神的に追い込まれた。これまでのご支援有難うございました。何のためのリストラだったのかが明らかになった。後輩たちが大変な思いをしている。NTTの人権無視を改めさせたい。判決を受けて労働者は頑張らなければならないと思った。」

馬場笑美子 原告

 「判決を本当に嬉しく聞きました。勝利判決は、皆さんの応援のおかげです。NTTは、『50歳選択』を止めて欲しい。もう労働者を苦しめないで欲しい。」

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